仏教と心理学のはなし

僧侶と心理士の二足の草鞋を履く、禅寺の副住職による随筆。

2024-01-01から1年間の記事一覧

すみっコぐらしから学ぶ、居場所の見つけ方

娘が生まれて以降、娘の興味関心を介してアニメやキャラクターに振れることが多くなりました。自分一人では恐らく興味を持つことは無かったであろう存在ですが、目を向けてみると奥が深くてなかなか面白いなあと感じることも少なくありません。その一つとし…

ハリネズミのジレンマ ~程よい対人距離の保ち方~

合掌する動物のマスコット 合掌する動物のマスコットに最近はまってまして。色んな動物があるんです。犬、白熊、カワウソなど様々あります。丁度よいゆるさ加減で仏教要素を取り入れたマスコット。僧侶にとっては、興味をそそられるアイテムです。 どうやら…

お釈迦さまの生涯とその教え

仏教を開かれた、釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)。ブッダ、またはお釈迦さまとも呼ばれます。誰もが聞いたことがあるし、もの凄く偉大な方だってことは何となく分かるけど、でも実際にどんな方だったのか、どんな生涯を送ったのかはよく分からないな、そう思…

ウルトラマンのモデルは仏像だった!?

誰もが知っているウルトラマン。最初にテレビで放送されたのは、1966年のことです。当時の人気は凄まじく、平均視聴率は脅威の36.8%、最高視聴率は40%を超えたそうです。 それから現在に至るまで、数々のシリーズのウルトラマンが生み出されてきましたね。…

愛する人を失くされた方へ

季節の変わり目には、思いがけない出来事が様々に起きるものです。大切な人とのお別れを経験される方も、やはり少なくありません。 これまで慣れ親しみ、当たり前だと思っていた生活スタイルが大切な方とのお別れを境に変化してしまうのですから、やはりご遺…

箱庭療法と枯山水を掛け合わせた、”箱庭枯山水”

筆者が副住職をつとめる洞泉寺には思いつきで作ってみた、名付けて”箱庭枯山水”なるものを設置しています。何だそれ?、というつっこみが聞こえてきます。。 枯山水(かれさんすい) まず、枯山水というもの、聞いたことはあるでしょうか?これは、石や岩だ…

洞泉寺ゆかりの名刹、龍雲寺に参拝。

先日参拝した新潟県魚沼市にある 曹洞宗 金城山 雲洞庵に引き続き、同じく洞泉寺にゆかりのある名刹に参拝してきました。 長野県佐久市にある、曹洞宗 大田山 龍雲寺です。 龍雲寺本堂 尚、洞泉寺とゆかりのある名刹、雲洞庵の参拝記録についてもブログに書…

洞泉寺ゆかりの名刹、雲洞庵に参拝

本寺と末寺 お寺には本寺と末寺の繋がりがあります。どのような経緯でこの繋がりが生まれるのかを簡単にご説明します。 例えば、A寺で修行した僧侶が独立してB寺を創建したとします。すると、 A寺:本寺 ↓ B寺:末寺 という繋がりが生まれます。筆者のお寺で…

個性を通じた対人関係の構築。ある檀家様から教わったこと。

自分の現在の年齢を踏まえ、これまでやってきたことを振り返り、またこの先の生活をどのように送ることになるのだろうか。10年20年先の自分は、また自分を取りまく環境はどのようになっているのだろうかと、ふと考えることは誰しもあるのではないかと思…

オンライン法要が遺族のグリーフワークに貢献する可能性。

ZOOMの普及に伴って 2019年12月に世界で初めてコロナ感染者が報告され、翌年の1月には日本でも同様に報告されました。不要不急の外出を控えることがしきりに訴えられるようになって以降、仕事やミーティングはがオンラインで済まされることが多くなりました…

親しみやすいお寺とは

お寺は何だか敷居が高い? 古き時代のお寺は地域の方々が集う、今でいう公民館のようなコミュニケーションの場として機能していました。また、何か困り事があった時はお寺に行って和尚さんに話を聞いてもらうこをもあったりと、”駆け込み寺”という言葉がある…

涅槃会団子まき。仏様の命日を偲ぶ行事。

令和6年3月15日、洞泉寺にて団子まきを開催いたしました。コロナの影響により、平成31年を最後に開催出来ていませんでしたので、令和初めての開催でした。久しぶりのため、どれだけの方が参加して下さるか不安もありましたが、多くの方が来られました。嬉し…

ブログを開設しました。

新潟県十日町市にある、曹洞宗鶏足山洞泉寺の副住職をしています。 また、臨床心理士、公認心理師としても活動しています。 洞泉寺のホームページを以前から運営しています。同時にフェイスブックで寺の活動記録や日記を投稿していましたが、フェイスブック…