親しみやすいお寺とは
お寺は何だか敷居が高い?
古き時代のお寺は地域の方々が集う、今でいう公民館のようなコミュニケーションの場として機能していました。また、何か困り事があった時はお寺に行って和尚さんに話を聞いてもらうこをもあったりと、”駆け込み寺”という言葉があるように相談機関としての役割も果たしていました。
ところが、今ではお寺は法事のために行く場所と、ごく一部分の機能だけに偏って認識されがちです。また、お寺は何だか敷居が高くてなかなか近寄りづらいなぁ…。と感じたり、行っても緊張してしまう方もおられると思います。
特に小さなお子さまはお寺の独特な雰囲気が何だか怖く感じてしまうことだってあると思います。だって、見たこともない仏像がたくさん並んでいたり、閻魔大王が怒った顔をしてこっちを見ているし…。(本当は私達を見守ってくれている方なんですよ。)
それに、聞いたことも無いような低い声で和尚さんがお経と唱えているんですから、それは怖いですよね…。投稿主の副住職も子供の頃はお寺が怖かったですよ。夜の暗い本堂は今でもちょっと怖いけど…。
親しみやすいお寺とは
お寺の厳粛さも大切なものです。日常でなかなか味わうことの無い雰囲気に振れることで背筋が伸びるような思いになって、それが気分を入れ替えることにだって繋がるかもしれません。
でも、ただただ厳粛なだけではやっぱり緊張してしまうし、癒されるような思いにはならないと思います。厳粛さも残しながら、親しみやすい要素も組み込んでいって丁度良い感じを保ったお寺づくりをしていきたいと常々思っています。
中道(ちゅうどう)という考え方
そこで鍵になってくる考え方が、中道(ちゅうどう)ではないかと個人的には感じています。何それ…って感じですよね。
中道とは、物事や考え方が一つの方向に極端に偏らないように丁度良いバランスを保つということです。これは、お釈迦様が修行の末に見出した考え方です。お釈迦様は元々王族の生まれでした。ところが、悩みの多かったお釈迦様は29歳の時に出家し、厳しい修行に励むものの、悟りを得ることが出来ませんでした。そのため、修行の仕方を変えて座禅をして瞑想に入ると、悟りとは王族としての裕福な暮らしからも、苦行からも得ることは出来ないのだと気づきます。
この中道という考え方は、どんな場面でも役に立つと思います。くだけ過ぎては本末転倒だけど、洞泉寺をほっこりした気分になって頂けるような場にしていきたいと、いつも思っています。
じゃあどうするのよ…。
言うは易し、行うは難し。とはまさにこの事です。
とっておきの奇策がある訳ではないですが、少しでも楽しくお寺の文化に興味を持って頂けるものを色々と企画設営していきたいと考えています。それを通じて、来やすく何だか安心できる空間に繋がれば幸いです。洞泉寺での試みをいくつかご紹介していきます。
お寺スタンプラリー
お寺の中に、仏教にまつわる動物や仏様のマスコットを置いています。普通の仏像とは異なる、可愛らしいデザインですよ。親しみやすいのは無いかと、色々選んで設置してみました。全部でマスコットは3つ。それぞれのスポットにある、スタンプを集めるとお菓子の詰め合わせを差し上げます。お菓子の内容は、その時々で異なりますが。是非やってみて下さい。
休憩室にあるマスコット
洞泉寺の休憩室のテーブルに置いています。洞泉寺ホームページのポスターの付近に、色々なマスコットを置いています。このマスコットが休憩中の話題になるのも面白いかなと。小さなお子様にも喜んでもらえたらという思いで置いています。
どれも結構奥が深いなーと個人的には感じています。すみっこぐらしはそれぞれのキャラが背景を抱えていて、本来の環境で馴染めなかった子同士が出会って楽しく生きていくお話。居場所は一つではないんだよ。というメッセージを感じて、ほっこりするのです。
スパイファミリーは、教育番組なのでは?と感じさせる程、育児や家族関係について考えさせられるお話が多くて、とても勉強になります。
ポケモンはいわずもがなです。因みに洞泉寺はポケモンGOのジムに指定されています(笑)。
お寺のペット洞泉寺ではペットを飼っています。ひめうずらとハムスターです。ホームページにもペットの紹介をしています。どちらもお寺のイメージキャラクターです。ホームページ内でも、色々な所に登場して活躍してくれています。是非見つけてやって下さいね。また、洞泉寺にお越しの時は、希望があれば実際にペット達をお見せすることも出来ます。
箱庭枯山水
枯山水とは砂や石だけを用いて川の流れや山を表現する、寺院の庭園の代表的な技法のひとつです。砂の入った箱の中に、石や苔、ミニチュアを置いてお好きな庭園を造ってみて下さい。砂の肌触りが良くて癒されますよ。作品を作ったら、写真を撮って思い出にしたり、SNSをやっていたら是非投稿してみて下さい。
まとめ
試みとして設置しているものの一部を紹介してきました。どれも些細なものですし、始めたばかりです。今後も色々なことに挑戦していきたいと思っていますし、長く続けていく中で少しでも楽しんで頂けたら嬉しく思います。
合掌